REPL (Read-Evaluate-Print Loop) の使い方¶
REPL を使うと、Pygame Zero ゲームを実行しながら Python コマンドで対話的な操作が可能になります。コマンドをタイプすることにより、プログラム中の変数に基づく情報を得ることができます。この機能はやっかいなデバッグやゲーム・チューニング作業をするときに役立ちます。
REPL Read-Evaluate-Print Loop を略した名前です。その意味は
- Read (読み取り) キーボードから入力した内容を読み取ります
- Evaluate (評価) その内容をコードとして評価します
- Print (出力) 評価した結果を出力します
- Loop (ループ) ループバックして1に戻ります
これは Pygame Zero の オプション機能 です。もしまだインストールされていなければ、 REPL のインストール をする必要があります。実際に REPL を試してみて、もしインストールされていなければ Pygame Zero はその旨のメッセージを表示して教えてくれます。
REPL を使って Pygame Zero のプログラムを動かす¶
Pygame Zero プログラムをターミナルからコマンドを使って起動する際、
pgzrun
に --repl
オプションを付けてください。たとえばゲーム・プログラムのファイル名が mygame.py
だとしたら、次のように入力します。
pgzrun --repl mygame.py
REPL の使い方¶
REPL で入力する Python コードは、まるでそれが最初からゲーム・プログラムの中に入力されていたかのように評価されます。
たとえばゲーム・プログラムが次のように書かれていたとします
alien = Actor('alien', pos=(54, 60))
def draw():
screen.clear()
alien.draw()
起動したら REPL で alien
と入力して alien オブジェクトの内容を見てみましょう
>>> alien
<Actor 'alien' pos=(54, 60)>
alien
オブジェクトの属性に値をセットして、その動きを確認することもできます
>>> alien.x = 90